【技能実習】修了後も異業種への転職可能に!

日本経済新聞の記事によると、出入国在留管理庁は25日、技能実習を修了した外国人が異なる業種に転職できる特例を設けると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で帰国できない外国人を対象とし、雇用の継続を後押しする。9月上旬から希望者の受け付けを始める。

雇用先が決まれば在留資格「特定活動」を付与し、日本で働き続けられるようにする。最長1年間の就労を認める。転職先は外食や建設、農業など人手不足の14業種が対象となる。

技能実習の修了生などで帰国が困難な外国人は21日時点で約2万4000人いる。大半は同じ業種で転職しているが、一部は就労先が見つかっていない。異業種への転職を認め、働き口を確保しやすくする。

技能実習生は4月下旬から、新型コロナの感染拡大を受けた特例で、実習中に解雇された場合のみ異業種への転職が可能となった。修了生の転職は実習と同じ業種に限られていた。

  参照元: 8月25日 日本経済新聞記事より

異業種への転職可能に=技能実習修了後も対象―入管庁

これまでの新型コロナを受けた技能実習生への支援策では、実習中に失業したケースに限り、職種をまたいだ転職を認めてきた。既に実習を終えた場合には、帰国が困難であれば同じ職種に限り就労継続は可能でした。
ただ企業の活動縮小などで新たな働き口が見つからないことも多いことを踏まえ、他の職種への転職を認めることとなったようです。

4月に発表のあった特例の支援策との違いは、実習修了生も異業種への転職が認められるようになった点です。

 

 

スタッフのひとりごと。。。

今のコロナ渦において日本政府の技能実習生に対する対応は、本当に技能実習生たちにとって有益になっているのか?と思うことがあります。

4月に発表のあった特定措置も、今回の特例措置も、引き続き働くことができるようにするための措置でしかありません。働くことができるといっても仕事をさせてくれる企業があればいいですが、そうでなければ仕事もなく住む場所すら失ってしまうことになります。仕事がなくなり収入もなく困っている。貯金を切り崩して生活をしている。住む場所がなく野宿している。そんな技能実習生の話を耳にするとなんとも言えない気持ちになります。

技能実習制度の理念は ”発展途上国への技術移転と発展を促すため、途上国の若者を日本に連れて行き、技能を習得させ、母国の経済発展に生かす” ことだったはず。

技術を学びたいと希望を胸にやってきた実習生たちは今の自分の置かれた状況を、日本という国を、どのように見ているでしょうか?コロナ渦で職を失ったり減給になって困っている日本人もたくさんいて、自国民の支援が最優先にされがちになるのも分かります。ですが海外から来た実習生たちにとっても困っている状況は同じで、ましてやここは異国の地です。遊びに来たのではなく技術を学びに来た場所。学びの場も失い、仕事もなく、なのに帰ることもできずに放置される。もし自分が異国の地で同じ状況になったら…?? 今の日本は冷たく、無責任ではないでか?と感じてしまいます。

自社の経営が厳しい状況でも政府の雇用調整助成金などを利用してなんとか雇用の継続を図ったり、住む場所だけでもと無償で提供したりして面倒をみられている企業や団体に対する政府としての支援はありません。今回のような緊急事態は想定外のことだったかもしれませんが、制度における様々な問題点が浮き彫りになったと思います。制度の改善や見直しの必要性を改めて感じます。実習生たちが自国に帰った時に「日本は素晴らしい国だったよ」と話せるような国であってほしいと思います。

ベトナム、タイ、カンボジア、ミャンマー、ラオスとの出入国緩和などの発表もされていますが、母国に帰りたいのに帰れずにいる実習生たちが一日も早く自国に帰れるようになればいいなと願っています。

 

カンボジア、ラオス、ミャンマーと往来再開へ