中小・小規模事業者をはじめとした深刻化する人手不足に対応するため、生産性向上や国内人材の確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人を受け入れる制度が平成31年4月1日から施行され、新たな在留資格である「特定技能」ができました。
自動車整備分野は、「特定技能1号」による受入れが可能となり、令和元年12月3日からフィリピン共和国において自動車整備分野特定技能評価試験を開始しましたが、国内においても令和2年9月25日から実施することとなりました。
新たな在留資格については、次のリンクをご参照ください。
◆法務省:新たな外国人材の受入れ及び共生社会実現に向けた取組(在留資格「特定技能」の創設等)
→ WEBページへ
⇒ 制度説明資料:『 新たな外国人材の受入れ及び共生社会実現に向けた取組 』
◆国土交通省:自動車整備分野における「特定技能」の受入れ
→ WEBページへ
1. 自動車整備分野の特定技能外国人について
「技能試験」及び「日本語試験」に合格するか、技能実習2号を良好に修了することで、特定技能外国人として就労が可能となります。
「技能試験」及び「日本語試験」に合格する
(1)技能水準(試験区分)
「自動車整備分野特定技能評価試験」又は「自動車整備士技能検定試験3級」
(2)日本語能力水準
「国際交流基金日本語基礎テスト」又は「日本語能力試験(N4以上)」
技能実習からの移行
「自動車整備職種、自動車整備作業」の第2号技能実習を良好に修了した方は、上記(1)(2)の試験は免除になります。
また、職種・作業の種類にかかわらず、第2号技能実習を良好に修了した方については、上記(1)(2)の試験は免除になります。
https://tokuteiginou-jinzai-rakuru.com/jidoushaseibi/
https://www.jaspa.or.jp/Portals/0/resources/jaspahp/user/specific-skill/pdf/002_2.pdf
(1)試験の範囲
試験の範囲は、自動車のシャシ、エンジンに関し、次に掲げる範囲とする。
学科試験の科目
- 構造、機能及び取扱法に関する初等知識
- 点検、修理及び調整に関する初等知識
- 整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱法に関する初等知識
- 材料及び燃料油脂の性質及び用法に関する初等知識
実技試験の科目
- 簡単な基本工作
- 分解、組立て、簡単な点検及び調整
- 簡単な修理
簡単な整備用の試験機、計量器及び工具の取扱い
(2)特定技能評価試験の形式、問題数及び試験時間
試験の形式はCBT方式で問題数及び試験時間は、次のとおりです。
①学科試験の形式、問題数及び試験時間
- 出題形式は、真偽法(○×式)
- 問題数は30問、試験時間は60分
②実技試験の形式、問題数及び試験時間
出題形式は、いくつかの課題について作業試験または図やイラスト等を用いた状況設定において正しい判別、判断を行わせる判断等試験により行います。
問題数は3課題で、複数の設問を設け、試験時間は20分
(3)合否の基準
学科試験は正解数が出題数の65%以上、実技試験は得点合計が60%以上
(4)試験問題(Test questions)
3. 合否の通知方法
試験実施後30日以内を目途に、日整連のウエブサイトに試験合格者のID番号を公表します。
なお、合格者と受入れ機関で雇用契約が結ばれることが決定した場合は、受入れ機関を通じて受験者に試験合格証明書を交付します。
4. 受験料等について
(1)受験料 フィリピン 2,000PHP 日本:4,300円
(2)合格証明書交付手数料 16,000円
なお、合格証明書交付手数料については、受入れ機関の負担でお願います。
5. 試験の予約から合格証明書交付までの流れ
6. 試験実施情報(Test information)
◆フィリピン 試験情報(Test information in the Philippines)
◆日本 試験情報(Test information in Japan)
※最新の試験日程は、こちらからご覧いただけます。
Click here for the Test Dates(The Philippines)
Click here for the Test Dates(Japan)
7. 受験の申込みについて(Application for the test)
受験申込サイトは、英語と日本語が選べるようになりました。
詳細な試験案内と試験予約はこちらから ↓↓↓
You can choose English or Japanese in the Test Application Site.
Click here for details and application
◆参考
- 日本国内試験会場一覧(日本語)
- 受験申請サイト(PROMETRIC)のユーザーガイド(日本語)
- ユーザーガイドの特記事項(日本語)
- 試験当日の流れ(日本語を含めて10か国語が選択できます。)◆Reference
- User Guide for the Test Application Site (English)
- User Guide [Special Notes] (English)
- Policy for Test Centers (English)
- On The Test Day(You can choose from the total of 10 languages, including English.)
8. 試験合格証明書について
合格者と受入れ機関で雇用契約が結ばれることが決定した場合は、受入れ機関を通じて受験者に試験合格証明書を交付します。
合格証明書の交付申請は、受入れ機関が行ってください。
申請にあたっては、特定技能評価試験合格証明書交付申請書に必要事項を記入し、次の書類を添え、メールにより申請します。- 特定技能評価試験合格証明書交付連絡票
- 合格者が受入れ機関と雇用契約を締結したことがわかる書類のコピー
また、合格証明書の交付があった場合は、後から送付される請求書に記載されている口座に交付手数料を振り込んでください。